これから






現在、微粒子の規則構造配列である、引力系コロイド結晶の3次元的な(バルク)大型単結晶を、微小重力下で成長させるプロジェクトを計画中です。粒径が可視光の波長程度の粒子でできているコロイド結晶は、可視光をブラッグ反射する、フォトニック結晶となります。このようなフォトニック結晶は光コンピュータの素子として有望視されています。しかし、そのようにして作られた結晶の物性を高分解能で観察・評価するためにはバルク大型単結晶が必要不可欠です。それにもかかわらず、地上では粒子の沈降が速いため、平板状のものができてしまい、3次元的な大型化はなかなか難しいのが現状です。
その障害を取り除いて、種々の結晶品質評価に耐えうるための一つの方法が長期間無重力状態を維持できるISS実験の利用です。現在、そのプロジェクトの実現に向けて、日々多くの予備実験を積み重ねている最中です。
徳島大学ならではの面白い研究を発信していきたいと日々奮闘中です!