分離工学研究室の紹介
単位操作分野の教育・研究を担当しています。単位操作は、拡散系単位操作(分離工学)と機械的単位操作(微粒子工学)に大別されます。本研究室では、その2つの単位操作を包含した「微粒子の性質を有効に活用した分離材料や分離プロセスの開発」を行っています。
具体例として2つ挙げます。1つめは、高純度水素がワンステップで得られるパラジウム(Pd)を用いた膜型反応器の開発です。Pdは多孔質ステンレススチール支持体上に無電解めっき法で成膜しますが、支持体表面を平滑化するためシリカなどの微粒子を導入します。2つめは、ゼオライトなどの多孔質無機材料による二酸化炭素や水蒸気を対象とした吸着分離プロセスの開発です。
また、企業との共同研究も積極的に実施しています。令和元年11月20日には、令和元年度四国地方発明表彰において、加藤雅裕准教授(当時)が2006年から共同研究を実施しているダイカテック株式会社 大西 賢治代表取締役社長、機械科学コースの米倉 大介教授と共に、粉体付着防止技術(特許第4064438号)により中小企業庁長官賞を受賞しました。また、その受賞内容について、大学支援機構からインダビューを受け、その動画が下記のYou Tubeにupされています。